ABOUT 

HOME | About

大学・企業などの研究者の方 
一般の方

ANBASの技術

自律神経系の電気活動を直接測定する


血糖値、血圧、体温、エネルギー代謝などの生理機能変化は、自律神経系と深い関係があることを見出しています。
自律神経活動を直接測定することにより短時間で要因が判断できるようになりました。


これまで体内に現れた現象『生理変化』を測定することにより、体内での変化の方向性を判断されてきましたが、ANBASの自律神経を直接測定『電気生理学測定』を行うことによって要因探求が短時間に、しかも確実に実現できるようになりました。

 

短時間での機能評価が出来る

これまで薬、食品、アロマ製品などの機能評価については長期のヒトおよび動物を使った個体レベルでの生理機能(ex: 血圧、体温、血糖値など)を直接評価するものが主流でした。
そのほかには、酵素活性、遺伝子解析やプロテオーム解析など、細胞レベルの評価を元に、個体レベルに外挿して評価を行うのが通常でした。
しかしながら、ANBASの技術は動物を使いますが、神経活動を測定するため、短時間に機能評価が出来るという特徴があります。
 

スクリーニングが簡単に行える

食物、匂いなどは色々な成分から成り立っています。その中でどの成分が有効物質なのか知る必要が出てきます。
これまで、分画(試料等を分離する作業や動作のこと)し、生理機能を評価の対象として一つ一つ調べていました。しかし、これでは有効成分を探し当てるまで多くの時間・労力とコストがかかってしまいます。
ANBASの技術は自律神経の測定を行うため、分画したそれぞれの成分を短時間に機能評価が出来るため、スクリーニングが簡単に出来るという大きなメリットがあります。

ANBASが自律神経を評価指標にする理由


自律神経系は何によってコントロールされているか


自律神経は応答性が非常によく、短時間に変化が起こるという利点がある


自律神経は脳の視床下部という部分によって支配されています。(殆どの内分泌系も視床下部によってコントロールされています)
つまり、視床下部から自律神経を経由して内分泌器官・組織をコントロールする経路と視床下部から脳下垂体を経由して内分泌器官・組織をコントロールするという2つの経路があります。

 

個体レベルでは、脳、自律神経系、内分泌系が有機的に結びついて対内外の環境変化に対応し、体温、血圧、血糖値などの極めて大切な生理的指標をある範囲内に維持しようとする機能を発揮しています。

例えば脳が血液中の糖の濃度が低下していると判断すれば、

脳:視交叉上核から糖の濃度を挙げよと命令
⬇️
自律神経活動変化
⬇️
内分泌系:膵臓β細胞でのインスリン分泌の低下およびα細胞のグルカゴン分泌の上昇
⬇️
生理機能指標の変化:血糖値上昇

という変化が起こります。

言い換えれば生理機能がある方向に動いていれば、それに関係する内分泌系と自律神経系の活動も同じ方向に動くことを意味します。

これまでの評価方法の多くは、最終的な生理機能指標の変化として測定してきました。
上記の関係からすると、内分泌を測定しても自律神経を測定しても変化の方向は定まっています。
したがって、どれか一つを測定すれば良いということになります。
 
自律神経は即座に反応するので、素早く変化の方向性を捉えることができます。
この時、臓器・組織を支配する交感神経が興奮したからといって、全ての臓器・組織の交感神経が興奮するのではなく、ここの交感神経で異なった活動変化が起こります。
ですので、それぞれ臓器・組織の自律神経を測定する必要があるのです。
 
自律神経は応答性が非常によく、短時間に変化が起こるという利点からANBASでは自律神経の活動を評価指標にしています。
詳細については